ルクソールのホテルのベランダからの早朝の景色。
早朝6時にベランダに行く。
手前はナイル川ビュー最高すぎる!

ナイル川の反対側に気球がめっちゃ飛んでる。
優雅すぎる。これを見に来た。
神々の国の朝である。

しかし、そこそこのホテルを取ったはずなのに、朝食が異次元に質素。
炭水化物と少しのチーズ。
エジプト人、生きるための燃料補給としてしか飯を食ってない説。

気を取り直して、ルクソールの街をお写んぽ。
いきなり現れるルクソール神殿。紀元前1390年頃の建造。
「夜のライトアップが最高らしいから、夕方まで温存してラストに行こう」
完璧な旅程を組み、ほくそ笑む私。(※盛大なフラグ)

こちら「アブー・アル=ハッジャージのモスク(Mosque of Abu Haggag)」
なぜか、ルクソール神殿の「真上」にモスクが建っている。
ルクソール神殿が砂に埋もれていた13世紀にその砂の上にこのモスクが建てられて、
後に神殿を発掘した際、モスクを取り壊さずに残したため、古代神殿の石組みの上にイスラム寺院が載る変な構造になってるらしい。

コプト教(キリスト教)の教会。
エジプトの人口の1割がコプト教徒であるが、迫害を受けているらしい?
イスラム教からキリスト教への改宗は厳しく制限され、
更に、テロなどの標的にあったりで、安全な北米や欧州やオーストラリアなどへ移住する人が多いとか。

路地裏には現役の馬車(カレッシェ)がパッカパッカ。
観光用かと思いきや、普通に地元の人の通勤・買い物用だった。
エジプトの生活感、すごくいい。

古代エジプトで神(バステト神)として崇められていた猫様を発見。
……神の化身にしては、毛並みバッサバサでだいぶ痩せておられる。
現世を生き抜くのは神でも過酷らしい。

スーク(市場)の肉屋。
冷蔵庫なんて軟弱なものはない。
「今朝仕入れたて!」を証明するため、肉塊がワイルドにも吊るされている。

観光客向けのスーク(市場)へ。
木漏れ日のアーケードがいい雰囲気。

八百屋さん。
「١٥」と書かれた値札。10かと思ったら「15」だった。
数字すら読めない異国の地。
車のナンバーもこれなので、呼んだタクシーを探す難易度が超ハードモード。

ルクソールの女性向け衣料品店。
売られている衣装「アバヤ」。
全部同じデザインに見えるけど、刺繍やビーズで個性爆発しているらしい。

お昼はちょっと奮発して高級レストランへ。
ミックス・グリル(400 EGP):約 1,240円
ミネラルウォーター(50 EGP):約 155円
サービス料20%込み合計(540 EGP):約 1,674円
ローカル食堂が300円程度と考えれば貴族ランチ。
肝心のお味は……「まずい寄りの普通」。
肉はパサパサ、米は油っこい。
エジプト人、やっぱり食への執着薄いのでは?

そして事件は起きた。
スーク(市場)の店を冷やかしで覗いたら、客引きの標的にロックオン。
店を出ても普通についてくる。

「要らない」と断っているのに、なぜか世間話をしながら横を並走。
いつの間にか仲良し二人組の散歩スタイルに。
水たまりを避けつつ、無駄に友情を深める時間。

「いや、本当に買わないから!」
拒絶しているのに、なんとスークを抜けてナイル川沿いまで1kmも付いてきた。(実話)
鋼のメンタルかよ。

なんとか客引きを撒き、ナイル川沿いに整備された遊歩道「コルニーシュ・エル=ニール(Corniche El Nile)の歩行者プロムナード」へ脱出。
しかし、この1kmの心理戦で今日のHPとMPをすべて使い果たした。

真正面には、ルクソール神殿の真上にあるモスクの尖塔が見える。
そう、この道をまっすぐ歩けば、朝「最後に取っておこう」と決めたルクソール神殿の入口。
ライトアップが最も美しい時間帯。
まさに今行くべき瞬間。

……だが、もう一歩も歩けない。
よく考えたら、朝イチでベランダから気球を拝むために早起きし、質素すぎる朝食でカロリーが枯渇した状態で街中を歩き回り、すでに体力ゲージは赤点滅だった。
早朝から気合を入れすぎたツケが、ここへ来て一気に回ってきたのだ。
紀元前1390年から3400年もの時を耐え抜いてきたルクソール神殿。
しかし、朝からのオーバーワークと、アラブの客引きの執念(1km)に、日本の旅人はあっけなく力尽きた。
目の前の神殿に背を向け、真横のホテルに吸い込まれて朝まで爆睡。
紀元前のロマンより、今の睡眠。
ルクソールの夜は更けていく。
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