エジプト・アスワン散歩|ナイルの南端の巨大ダム、廃墟風住宅、そして謎の日本語

アスワンハイダム。
ソ連の巨額支援によって完成したダムだ
冷戦時代、欧米に融資を断られたエジプトをソ連が「じゃあウチが金も技術者2,000人も重機も全部出すわ!」と全力支援して完成させた力技の結晶。

アスワン市内の人口は約45万人。
アブシンベルの観光の拠点の街でもある。
アスワンの街で、何より素晴らしいのは、カイロやルクソールのように
「オハヨウ!トモダチ!」とゾンビのように追ってくる客引きがほぼいないこと。
普通に歩けるだけで感動してしまうあたり、完全にエジプト耐性が麻痺している。

伝統的なパン・焼き菓子店。
炭水化物の暴力のような陳列だが、焼きたての香りに吸い寄せられる。

看板に「COFFEE SHOP」とあるが、実態はエジプト伝統の男たちの社交場「アフワ」。
お茶やコーヒーを飲みながら水たばこ(シーシャ)を楽しめる社交場カフェ。

カフェの席で食べた揚げドーナツ(ルクマ・エル・カディ)。
チョコがドバッとかかっていて脳天を突き抜ける甘さだが、
エジプトの普通のお店の中では美味かった方だ。

アスワンの山積みされるオレンジ
エジプトは生鮮オレンジの輸出量で世界トップを争う隠れた柑橘大国。
絞りたての生ジュースが数十円で飲める。
日本の缶ジュースより圧倒的に安い。

アスワンを象徴する「エル・タビア・モスク(El-Tabia Mosque)」
夕暮れに響くアザーンとミナレットのシルエットは文句なしに美しい。

奥に見えるのは「鉄筋むき出しの廃墟風住宅」。
手抜き工事でも被災したわけでもなく、絶賛入居中。
「未完成なら固定資産税が安くなる」という裏技があるので敢えてそうしているらしい。

そしてエジプトのゴミ捨て場は安定のワンニャンワールド。

メインストリート(アスワン・スーク)
突如、日本語で声をかけてきたおじさん。
「そんなの関係ねえ! そんなの関係ねえ! はい、オッパッピー!!」
時空が2007年で止まっている。
笑顔で全力オッパッピーをかましてきたおじさんは、
それ以外の日本語は一切喋れなかった。
どこで仕入れてきたんだそのネタ。

この日の晩飯はエジプト飯ではなくイタリアン。
メニュー名現地価格(L.E.):日本円換算(約)
カプレーゼ(CAPERS SALAD):165.00 L.E.(約 512 円)
トマトスープ(TOMATO SOUP):105.00 L.E.(約 326 円)
マルゲリータピザ(MARGHERITA)150.00 L.E.約 465 円)
合計(3品)420.00 L.E. (約 1,302 円(税抜き))
ローカル屋台なら1食200円前後で腹が膨れるアスワンにおいて、1,300円超えはもはや貴族のディナー。
「エジプトに来てまでピザかよ」と己にツッコミを入れつつ口に運んだが、
クルーズ船のビュッフェを除けば今回の旅で一番美味かったかもしれない。
胃袋は完全に西洋の味に屈した。

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