快晴の日に弾丸登山で富士山に登ろうとして大雨で断念した話

富士宮口五合目登山開始!完全に準備不足

2009年8月23日9:00
バスに乗りやってきたのは、富士宮口五合目(標高約2,400m)
富士山でバスが行ける一番高い場所がここだ。
麓は快晴だったのに一面は真っ白。
霧なのか雲なのか、もはや境界線がわからない。
富士宮口五合目

無知を晒して恥ずかしいが・・・
高山病対策で1時間程度体を慣らして出発するのが通常。
それを知らずにいきなり登り始めたら息切れがすごい。
体を慣らして後から出発した人にどんどん抜かれていく・・・
富士山を登る人たち

標高が上がるにつれて、視界が突然ひらけてきた。
眼下に広がる雲海。雲の上に立っている!!
これよこれ、これが見たかった! とテンションMAX。
七号目標高3,000付近の写真。
七号目付近

斜面の登山道に点々と続く登山者の列。
みんな小さくて、まるでアリの行列みたい。
富士登山アリの行列

八合目まで登った時に突如大雨

午後1時過ぎ
「表口 八合目宿泊所(池田)御来光拝観所 海抜3250M」
この看板を見たときの感動よ。
「3250Mって、もう十分すごくない? 山頂ってあと何メートル?」
頂上まで残り3時間・・・
八合目宿泊所(池田)御来光拝観所

午後2時を少し過ぎた頃、ふと頰を撫でる冷たい液体を感じた。
汗? いや、違う。これは……雨だ。
そう気づいた瞬間、周囲の登山者たちが一斉にざわめき始めた。
「これは無理だ! 引き返そう!」 山のベテランらしきおじさんが、即座に言い放った言葉が重く響く。
直前まで頂上を目指していた人たちが、次々と逆方向へ下山し始めた。

3時間かけて丁寧に登ってきた道を、今度は早足で駆け降りる。
足を一歩踏み出すたびに、膝と太ももに強い衝撃が走る。
登りのときには感じなかった重力が、体全体を容赦なく引きずり下ろそうとする。
雨で濡れた登山道はところどころ滑りやすく、急な斜面では思わず小走りになってしまう。
息が上がる。心臓が早鐘のように鳴る。
それでも止まらない。止まるわけにはいかない。
ひたすら足を動かし続けた。
登るときはゆっくり一つ一つ味わっていた景色も、ぼんやりと流れていくだけ。
3時間かけて積み上げた高度が、たった30〜40分でみるみる失われていく。
足首が悲鳴を上げる。
それでも必死にぬかるんだ道を滑りながら下り続けた。
やがて視界が少し開け、遠くに五合目の山小屋が見えてきたとき、ようやく肩の力が抜けた。
3時間かけて登った8合目から、わずか40分足らずで5合目まで駆け降りた。
足はガクガクで、膝は完全に棒のようになっていたが、とにかく無事に下り切れた安堵感だけが、体中に広がっていた。

もう二度と来るもんか富士山 美しい夕暮れの富士下山

足は完全に棒。
それでも夕暮れの空が思いのほか綺麗だったので、カメラを構えてパシャリ。

「まあ……せっかく来たんだし、記念写真くらいは撮っとかないと」
と自分に言い聞かせながらシャッターを切る姿は、完全に負け惜しみだった。

「二度と来るものか!こんな山!」本気でそう思った。
富士山とか、もう一生いいわ。次に来るときはヘリコプターだな
そう誓い2026年現在。富士登山は未だに成し遂げてない。

撮影日:2009年8月23日
場所:富士山(表口・五合目〜八合目)
機材:デジタルカメラ(LUMIX)
天候:曇り時々雷雨、のち夕焼け
登頂:八合目(海抜3250M)で断念

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