ハバナで怖い目にあった!ハマキ詐欺には気を付けて!

キューバ

雑居ビルの個室に連れ込まれる

そのままカビ臭い建物の奥に早歩きで進んで行く魔法使い。
迷宮のように奥行きのあり、床からモンスターでも飛び出して来そうな建物だった。

「なるほど、キューバではこういう建物に両替所があるのか。社会主義だしね。」
と妙な納得をしながら魔法使いの後をついていく。

歩いてるだけで経験値が上がり、レベルアップしそうな気がした。
階段を一段飛ばしでワープするように歩いていた魔法使いが、急に速度を落としマンションの一室に入って行った。
続けて自分も中に入る。

不気味な建物の印象が一転、中は明るい色で揃えられたセンスの良い家具が並んでいた。
普通のキューバの民家なのだろうか?
ボロアパートに貴族が住んでるような違和感だった。
部屋には魔法使いの妻?っぽい女性がお姫様のようにゆったりと座っていた。
なんか見たことあるシーンだぞ?
そうだドラクエだ!
この優しそうなオバサン、いや、お姫様が両替してくれるに違いない!
と思っていると・・・
部屋の棚から10本くらい葉巻が詰まった箱を差し出した。

お姫様は
§§@△@§「ハマキはいかが?」(とでも言ってるのだろうか?)

何の事だかさっぱりわからなかったが、

(@▲@)「40CUC(約4300円)」
魔法使いが英語に訳してくれた。

あ、やられた!
ドラクエなんかじゃなかった。
こいつは、お姫様じゃないし、ただの詐欺女じゃん!

「旧市街ではハマキ詐欺には気をつけろ」って何度もWEBで確認したはずなのに、自分の鈍感さに腹が立った。

すかさず、スマホアプリでスペイン語に訳して詐欺女に見せる。
^p^;)ノ◇「買えません」

隣には、いつの間にか背の高くて若い黒人男性が立っていた。
【◆o◆】(ニヤリ)

え?何これ?やばい・・・これは本当にやばい・・・
自分でも呼吸が乱れているのが分かった。

遠い外国の地で、インターネットも使えないビルの中で、黒人男性、詐欺女、魔法使いに囲まれていた。

【◆o◆】(ニヤリ)
§§@△@§「Θ※△±Γ¢}ゞΨω」
(@▲@)「買ってきなよ」

こっちは華奢な日本人1人。

^p^;;;;(どうやっても力でかないっこない。)

ああ、こんな時にルーラの魔法で外に飛んでいけたら・・・。
逃げ口をふさがれないよう、ジリジリと出口の方に後ずさりする・・・。

すると、
§§@△@§「じゃあ、これならどう?」(とでも言ってるのだろうか?)

詐欺女は今度は5本ほどハマキが詰まった箱を差し出した。

(@▲@)「20CUCでどうだ?」
また、魔法使いが英語に訳してくれた。

^p^;;;「ノーノー!アイヴリルマネー」
と言いながら後ずさりすると
若い黒人男性が出口の前に回り込んだ。

【◆o◆】「おい、なんで買わないんだ」
英語だかスペイン語だか分からないが、そういう口調で引き留める。

すると、魔法使いも
(@▲@)「15CUCにまけてやるぞ」

と、また一歩詰め寄ってきた。
出口の前に立ちふさがる黒人男性の横をすり抜けて部屋から出ると、魔法使いが追いかけてきた。
このクソジジイは俊敏性がやたら高い。
本当にワープしてるみたいに歩くのだ。

(@▲@)「15CUCにまけてやるんだぞ」

^p^;;「要らないよ CADECAに行きたかっただけだし」

(@▲@)「(・д・)チッ」

めっちゃ怖い顔されたので、やばいと思ったが、とりあえず解放されたようだ・・・。
魔法使いのクソジジイは早歩きでビルの外まで送ってくれた。

さっきと同じ空だ。

安心して、大きく息を吸い込んみ、クソジジイに向かって大声で言った。

^p^「CADECAに行きたいんだけど!」(英語)

(@▲@)「この道をまっすぐ行って3つめの交差点だよ」(英語)

^p^(最初からそう言えよ!!!クソジジイ!)と怒鳴ってやりたかったが息を飲んだ。

ものすごい長い時間に感じられたが、時計を確認すると、10分経過しただけだった・・・

あー本当に怖かった・・・。

スペイン語以外で話しかけてくる人には気を付けろ

旅立つ前にインターネットで「旧市街ではハマキ詐欺には気をつけろ」と言うのを確認した。
確かに、旧市街では「オラ!」ではなく「ハーイ!」とか「Are you looking for something?」みたいに話しかけてくる人がいる。
これは無視した方がいい。
たいてい詐欺師だからだ。

しかし、自分から話しかけたお店の人が、詐欺のグルだったと言うパタンはネットには無かったですね・・・
スペイン語以外を喋る人には十分警戒しましょう。

【教訓】
観光名所にいる英語や日本語が喋れる外国人には注意しろ!

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