1位と2位の差よりも、2位と5位の方が小さい!
先頭効果の大きさ表す指標として、総合タイムの1位と2位の差が非常に大きい事が挙げられる。
過去10年間の1位と2位の総合タイム差の平均が5分49秒だったのに対して、2位と5位の差は5分41秒だった。
復路で1位に立ったチームが先頭効果により、その後のレースを有利に運び、更に差をつけてしまうためだ。
年度 | 優勝大学 優勝タイム |
2位大学 2位タイム |
5位大学 5位タイム |
1位2位差 | 2位5位差 |
2022 | 青山学院 10:43:42 |
順天堂 10:54:33 |
東京国際 10:55:14 |
0:10:51 | 0:00:41 |
2021 | 駒澤 10:56:04 |
創価 10:56:56 |
東海 11:02:44 |
0:00:52 | 0:05:48 |
2020 | 青山学院 10:45:23 |
東海 10:48:25 |
東京国際 10:54:27 |
0:03:02 | 0:06:02 |
2019 | 東海 10:52:09 |
青山学院 10:55:50 |
帝京 11:03:10 |
0:03:41 | 0:07:20 |
2018 | 青山学院 10:57:39 |
東洋 11:02:32 |
東海 11:10:09 |
0:04:53 | 0:07:37 |
2017 | 青山学院 11:04:10 |
東洋 11:11:31 |
神奈川 11:14:59 |
0:07:21 | 0:03:28 |
2016 | 青山学院 10:53:25 |
東洋 11:00:36 |
東海 11:09:44 |
0:07:11 | 0:09:08 |
2015 | 青山学院 10:49:27 |
駒澤 11:00:17 |
早稲田 11:02:15 |
0:10:50 | 0:01:58 |
2014 | 東洋 10:52:51 |
駒澤 10:57:25 |
青山学院 11:08:53 |
0:04:34 | 0:11:28 |
2013 | 日本体育 11:13:26 |
東洋 11:18:20 |
早稲田 11:21:39 |
0:04:54 | 0:03:19 |
平均 | 優勝平均 10:54:50 |
2位平均 11:00:39 |
5位平均 11:06:19 |
2-1平均 0:05:49 |
5-2平均 0:05:41 |
全日本駅伝は先頭効果を考慮して距離を変えた
箱根駅伝では1区から10区まで、どのコースも均等にハーフマラソンに近い21キロメートルを走行するため、各チームのエースは往路(1区~5区)に集中する。
箱根駅伝の後半は、消化試合のような雰囲気が漂う。
全日本駅伝(秩父宮杯全日本大学駅伝)では、前半で勝負が決してしまうのを避けるため、2018年(第50回)から後半になるほど長い区間距離になるよう変更した。
【第50回秩父宮杯全日本大学駅伝の変更距離の変更内容】
1区 14.6km→ 9.5km
2区 13.2km→11.1km
3区 9.5km→11.9km
4区 14.0km→11.8km
5区 11.6km→12.4km
6区 12.3km→12.8km
7区 11.9km→17.6km
8区 19.7km→19.7km
1区 14.6km→ 9.5km
2区 13.2km→11.1km
3区 9.5km→11.9km
4区 14.0km→11.8km
5区 11.6km→12.4km
6区 12.3km→12.8km
7区 11.9km→17.6km
8区 19.7km→19.7km
これにより、全区間で目まぐるしく順位が入れ替わりやすくなり、最後まで目の離せない展開になることが多くなった。
コメント
じゃあ、先頭効果は分かったけど、なぜ箱根駅伝は一区ではなく二区にエースを置くのか
1区だとみんな先頭集団で固まってゴールすることが多いから差が付かないけど
2区なら集団がバラけて、集団走をしにくくなるため、ここで先頭を取りに行くとそのままリードした状態で、それこそ先頭効果で有利に進めるられるから
1区だと差がつかないからでしょ
すでに回答してくれた方がおりますが、同じ認識です。
1区は一斉にスタートし、集団で固まって走る集団走をした方が体力を温存できるので有利です。
ゴールの直前まで集団で走り体力を温存し、最後の最後にスパートをかけて集団から抜けていく戦略であるため、それほど大きなタイム差は生まれません。
これが2区となると、集団は小さくなるため、3区にタスキを渡す時点でトップにいると後続との差がついているため、その後に先頭効果を得やすくなります。
風除けの効果なんて中継車の真後ろにピッタリとくっついてるわけでもないのに、そこまでの大きな影響があるわけないだろ普通に考えて
それならむしろ選手の真後ろについて集団で走る方がよっぽど効果がある
実力がなかったり、メンタル面が弱かったり、距離弱い選手は先頭だろうが失速するだろうしもちろんそれも実力の範囲内
先頭にそこまでの効果があるわけではなく、大きく遅れたチームが焦りでペース配分が乱れたり、メンタルの影響を受けたりすることによって先頭のチームと差が生まれやすくなるのが事の本質
駅伝において1区から出遅れたくない最大の理由がそれだろ
遅れたくない理由は他にも上位集団の速い流れに乗れればメリットもあること
無能ど素人じゃなければこれくらい常識なんだよ
本文中にも書きましたが、風よけ以外に、中継車がペースメーカーの役割をしたり、前を追わなくてよいのでオーバーペースになりにくいなどのメリットがあります。
確かに2位以下の場合、選手の後ろについたり競いあったりするメリットはあるかもしれませんが、必ずしもそういった好条件に恵まれるわけではありません。
本文中のサンプル13名が同区間を1位でタスキを受けた時の方が平均で21.5秒速く走ったり、総合タイムの1位と2位の差が5分49秒と大きくなってしまうのは、先頭効果が絶大である裏付けと言えるでしょう。
青学が圧倒したから平均を押し上げてるんだよ
そんな事も分からないから無能ど素人なんだよ
確かにそれはありますね。
青学の優勝時は、復路の選手も往路と遜色の無い選手が揃ってましたから、先頭効果も相まって、2位との差がものすごい付きましたので、外れ値とみなしてよいかもしれません。
中央値で見た方がいいかもしれません。
2013~2022年の中央値は4分54秒でした。
中立って人は偉そうな態度の割には、大したこと言ってないな
元駅伝ランナーだけど、先頭で走ると高揚感が違う。
でも、トップに立って「失敗したらどうしよう」みたいにビビってしまうような性格だと難しいかも